実際、亜鉛は薄毛に効果がある？ない？ – 薄毛の育毛・発毛治療に！ 東京AGAおすすめランキング

 

薄毛を予防・改善する目的で積極的に取り入れる人が多い亜鉛。しかし効果が出なかったなどの意見も頻繁に見られます。結局のところ、髪にとって亜鉛が効果を発揮するのかどうか、詳しく解説します！

 

亜鉛の効果を説明するうえで、外せないのが髪の成分についてです。

髪の主な成分はタンパク質。約90％を占めます。このたんぱく質はケラチンと呼ばれ、亜鉛はこのケラチンを合成して髪にする作用があります。
要するに、髪を作りだすためには、たんぱく質と亜鉛が欠かせないのです。

加えて亜鉛には抜毛の原因にもなる、5αリダクターゼ酵素を押さえる効果もあり、薄毛を防ぐうえで大切な栄養素であることがうかがえます。

 

髪において直接的成分であるにもかかわらず、ネット上では亜鉛によって薄毛が悪化した、効果が得られなかったなどの意見が見受けられます。考えられる要因は主に2つ。

 

亜鉛欠乏症以外は亜鉛不足が薄毛の直接的な原因ではない

亜鉛欠乏症とは、体内中の亜鉛が不足することで味覚障害や精神の不安定、免疫力の低下などを招く病気です。症状の中には、新しい髪が作り出されないことによる薄毛、また抜毛の増加もあります。

亜鉛欠乏症は多くの場合、食生活の改善や治療により亜鉛不足が解消すると薄毛も改善されます。しかし、亜鉛欠乏症に該当しない人が亜鉛を多量に摂取するだけでは髪が増えることはありません。

ただ、前述の通り亜鉛は髪を作り出す成分です。亜鉛欠乏症ではないからと言って、全く摂取しないでいると薄毛が進行してしまいます。薄毛の予防、進行を止めるためにも積極的に取り入れましょう。

 

亜鉛のサプリメントで薄毛が進行？

特に日本人は亜鉛不足が指摘されています。意識的にサプリメントを服用する人も少なくありません。しかし、そのサプリメントによって抜毛が増加したという意見が上がっています。

亜鉛のサプリメントの多くにはセレンやクロムといった成分も含まれています。この成分を含むサプリメントによってアメリカでは以下のような健康被害が出ています。

“特定の製品の利用者に脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛などの症状が出ました。検査の結果、最も多いもので1回摂取量中に40,800マイクログラムのセレンが検出され、クロムは3,426マイクログラムが検出されました。”

 

出典：東京都福祉保健局

 

成人男性の一日の摂取目安量はセレンが30マイクログラム、クロムは10マイクログラムとされているので、大幅に上回っていることが見て取れます。日本ではここまでの事例は報告されていませんが、市販のものでは含有量が高いものが出回っています。セレンやクロムの過剰摂取が薄毛へ影響を及ぼすので注意が必要です。

 

 

亜鉛を取り入る際の選択肢でサプリメント以上に大切なのが食品です。食事での摂取は義務的になりすぎず楽しく改善できます。

亜鉛を含む代表的な食品は牡蠣・煮干し・ビーフジャーキー・豚レバー・ゴマなどがよくあげられます。牡蠣は一日に男性は4つ、女性は3つで摂取目安に達すると言われています。
魚介類だけではなく、肉類はレバーなどの内臓系もおすすめです。亜鉛は植物性に比べ、動物性に比較的多く含まれているため、野菜中心の生活だと不足しがちです。その場合は用法を守ってサプリメントに頼ってみてもいいでしょう。

 

合わせて摂りたい、メチオニン

メチオニンとは髪を構成するケラチンの主となる必須アミノ酸です。メチオニンは体で作り出せないため、食品などで取り入れる必要があります。主に、含まれている食材は

かつお節・しらす干し・筋子・マグロの赤身・豚ロース・鶏むね肉などです。

亜鉛は意識していないと摂りにくい食品が多いですが、メチオニンは口にする機会が多いです。それぞれをバランスよく摂取することが重要です。

 

亜鉛の吸収率は30％という報告があり、吸収率が極めて低い栄養素です。少しでも効率よく摂取する方法を解説します。

健康的な生活を実現するために、なにかとあげられるビタミン。薄毛対策も例外ではありません。種類によって作用や効果的に摂れる食品も違うので以下にまとめて掲載します。

 

ビタミンB2・ビタミンB6

十分な量が摂れていると、毛母細胞が分裂する働きを助ける力がります。また、頭皮から出る油分を調節し、紫外線や乾燥を防いでくれます。

ビタミンB2が含まる食品
レバー・卵・ウナギ・魚肉ソーセージ・大豆・乳製品などです。
魚介類全体に多い栄養素ですが、特にキャビアやタラコなどの魚の卵や卵巣の含有量が高いです。

ビタミンB6が含まれる食品
マグロ・カツオ・サケ・肉類・ニンニク・きな粉・バナナ・ナッツなどです。
魚類・肉類全般に見られる栄養素です。日常的にもと取り入れやすいでうす。

 

ビタミンC

栄養素を運ぶ血管を強くし、亜鉛の髪と作る活動をサポートします。他にも抗ストレスホルモンの生成を活性化します。

ビタミンCが含まれる食品
アセロラ・レモン・ユズ・キウイ・赤ピーマン・ブロッコリーなどです。
レモンやユズなどの柑橘類に多く含まれてはいますが、使用する際の量が少ないため、効果を期待した摂取には向きません。アセロラなどは一度に多く取り入れられるのでおすすめです。

 

相性の悪い、食べ合わせ

カルシウム・食物繊維・紅茶・カフェインなどは亜鉛と繋がり、排出させる作用があります。ただでさえも吸収率が低い栄養素ですので、一緒に摂ることは控えてください。

 

過剰摂取

亜鉛不足の懸念がある一方で、過剰に摂取すると副作用が出る場合がありあます。吐き気や腹痛・低血圧・発熱・倦怠感などがあげられます。さらに、亜鉛の特徴として銅の吸収を妨害、体外へ排出する働きがあります。不足すると貧血も心配されるので銅の摂取も心がけましょう。

亜鉛の一日の耐用量は、成人男性で40㎎です。過摂取はよほどのことがない限り、通常の生活での心配はいりません。特定の薬剤などの服用で過剰症が発生することがあります。服用している薬がある場合は合わせて確認しましょう。

 

髪を作る活動に亜鉛の摂取欠かせないことが確認できました。しかし、薄毛対策としては「亜鉛さえ摂れば良い」という認識は間違えであると言えます。亜鉛の不足による脱毛症でも、薄毛の直接的要因が亜鉛不足でなくても医療機関への受診をおすすめします。薄毛の原因が一つでないことも多々あります。さまざまな対策の一つとして亜鉛を摂取しましょう。