最近メディアで騒がれている薄毛治療・AGA治療の押し売りトラブル。なぜ起こってしまうのでしょうか?押し売りトラブルは、病院を見極めておけば未然に防げます。そこで押し売りトラブル事例と騙されない4つの方法をご紹介します。
最近メディアで騒がれている薄毛治療・AGA治療の押し売りトラブル。なぜ起こってしまうのでしょうか?押し売りトラブルは、病院を見極めておけば未然に防げます。そこで押し売りトラブル事例と騙されない4つの方法をご紹介します。
治療を希望する人が増えてきた
薄毛を悩んでいる方は、男女共に増えています。一説では本来薄毛の人は一定数いたとされています。しかし、近年高い治療効果が発揮されるようになってきたことにより、治療への意欲が高まってきています。実際に治療へと行動する患者が増えたことで、薄毛治療の市場が大きくなってきました。
将来市場は5,000億を優に超える
現在日本の「薄毛人口」は1200万人を超えると推測されています。上記のようなことを踏まえると、なんと将来市場は5,000億を超えると予測されています。
このように拡大し続ける治療需要に対して、薄毛治療・AGA治療ビジネスが各種の業態で実施されています。
例えば、投薬治療が病院でも可能になっただけでなく、ネットからもセルフケア用の治療薬を購入できるようになりました。以前よりも一般的なサービスとして社会的に認知されてきました。
しかしながら、この拡大し続ける市場に対して、クリニックやカツラメーカーなど多数の企業が参入しています。
もちろん大手企業のように質の高いサービスを提供しているので、信頼のできるサービスもあります。しかし、中には、金額に見合わないサービスを提供する企業も多数存在しています。いわば薄毛市場の、サービスの質は玉石混交状態にあります。
拡大していると言っても、薄毛の人口にも限りがあります。そのため有限の需要を激しく奪い合っている状況です。
サービス内容や金額の点で、差異化を行っていますが、中には悪徳商法に近い形の業者も現れています。悪徳業者は、あの手この手で、薄毛に悩める方からお金を絞り出そうとしています。
その事例をご紹介します。
大きなトラブルとなっているのが強引な医療ローン契約、いわゆる押し売りトラブルです。ここでその事例をご紹介します。
Aさん(男性35歳・会社員)のトラブル事例
Aさんは、某クリニックに、薄毛の無料相談を申し込みました。
カウンセリング当日は、薄毛の原因説明を受け、体験として頭皮マッサージを受けることに。
医師から年齢とともに進行する薄毛と判断され、本格的な治療を受けた方が良いと提案されました。
本格的な治療を行うということから、治療費は約100万円と言われました。あまりに高額なため、即時一括支払いは難しく、医療ローンを組む形で受諾したそうです。しかし、実際に治療を行っても、改善の兆しが現れません。ローンを組んでしまったため病院を変えるわけにも行きません。
途方に暮れたAさんに残ったのは、改善しなかった寂しい頭髪と、残りの医療ローンのみでした。
このような業者は、美容外科系のクリニックに多いです。
薄毛の悩みにつけこみ、「しっかり治療すれば数ヶ月で効果が出てくる」など口先だけの常套句で契約を迫ってきます。
このような不当な病院に騙されないためにも、病院選びはしっかりと行わなければなりません。そこで病院選びを失敗しないために実践したいことをご紹介します。
病院の良し悪しを判断するためには、患者もAGA治療に関する基礎知識を身に付けておく必要があります。
悪徳商法を行っている業者は、患者に納得がいくような説明をしません。例えば治療の方法や、料金体系の説明が詳しく無かったり、曖昧であったりします。
矛盾がありそうな説明しかしない業者は、疑った方が良いでしょう。その判断をするためにも、「薄毛治療・AGA治療」の基礎知識事前に調べておきましょう。
有名医のいる病院は、書籍を発表していたり、公の場に出ていたりしています。知名度の高い病院は、その分信頼や実績があります。病院のホームページの実績数や、発毛実例を見てみましょう。
他にも病院に通っている人の口コミを参考にしてみましょう。知り合いに病院に通っている方がいれば、その方の「生の声」も参考になります。
このようにテレビ、インターネット、書籍、実際の声など、多方面から情報を集めるようにしましょう。情報のもと、病院を比較検討しているうちにAGA治療についても詳しくなれるはずです。
しつこく勧誘してくる病院では、すぐに契約をしない方が良いです。大手の病院や有名医のいる病院では、既に患者の予約が多いため、勧誘を行いません。契約をするかしないかも、患者ペースで決定できます。一度持ち帰り、じっくりと考えてみましょう。
悪徳業者は患者の心理を利用して、契約を早くさせようと勧誘してきます。「今なら○○%オフ期間に契約しないと損をしますよ。」「○月までお得な料金プランなので早く契約した方が良いですよ」などといって焦らせてきます。このような口車に乗せられないで、病院の質を吟味しましょう。
一度契約を結んでしまった場合、自己責任で取り結んでいるため、裁判を起こしたとしても返金は難しいことがあります。その場合、多額の請求に泣き寝入りするしかなくなってしまうこともあります。そのあたりも踏まえてチェックしてみましょう。
治療を受けたいけれど、治療費が無い患者は医療ローンを組むことができます。しかし、それを逆手にとって、高額な治療を受けさせるために、すぐに医療ローンを組ませようとする業者がいます。
良心的な病院はそもそも医療ローンをプランに入れていません。また患者の予算に応じての、治療プランを相談できます。医療ローンを組んでしまうと、後戻りできなくなってしまいます。
騙されてしまう患者は決して、悪いわけではありません。騙そうとする業者が悪いのです。しかし悪徳業者を取り締まれていない状況では、不当な契約を結ばないためにも、患者も賢くなっておく必要があります。情報を集めて、良心的で実績のあるクリニックを選びましょう。