髪に関する基本的な情報をまとめてみました。平均的な髪の伸びるスピードや構造について紹介します。
髪に関する基本的な情報をまとめてみました。平均的な髪の伸びるスピードや構造について紹介します。
髪の伸びるスピードは平均的にみると、1日で0.4mm、一ヶ月ですと1.2cm、一年間でみると14cmとされています。もちろん成長スピードは性別や年齢、季節、そして栄養状態によって異なります。ちなみに30歳を過ぎると、髪の成長スピードは早くなると言われています。
髪は爪と同じく、主としてアミノ酸をもとにしたタンパク質でできており、皮膚が変化したものになります。またはせている髪の毛は細胞が死んだものになるので、切られても痛みが発生しないのです。
髪の毛の構造は3層になっており、1つ目が表面を覆って保護しているキューティクル、2つ目が内側のコルテックスと呼ばれる毛皮質、そして3つ目が硬毛の中央にある毛髄(メデュラ)となっています。
よく髪が痛んでいると言われる場合は、1つ目のキューティクルが傷ついて剥がれてしまった状態のことを指しています。キューティクルは外部からのダメージを受けやすく、そして傷ついたところからケラチンが流出し、髪の保湿成分がなくなってパサパサした状態になるのです。
パーマがかかる仕組みは、いったん髪の毛の繊維をつなげているタンパク質を切り離して、再度つなぎあわせることにあります。しかし、パーマ液の1液中に含まれている、チオグリコール酸とL-システインは、髪の成分であるケラチンを破壊する作用をもっています。また、2液目に含まれている臭素酸ナトリウムや臭素酸カリウムによってタンパク質をつなげているのですが、これによって切れ毛や抜け毛になりやすくなります。
また、カラーリングもまず髪の色素を壊した後に新たな色素を入れることで髪色を変化させる仕組みになっています。カラーリング剤も頭皮につくと、頭皮の角質を溶かしてしまうので、荒れて炎症となって抜け毛の原因になります。
そしてパーマもカラーリングも、弱酸性の頭皮をアルカリ性にするので、そもそも頭皮にとっては良くない状態を作り出しているので過剰に行うことは控えたほうがよいです。