薄毛に悩む人の中には髪が薄くなっているにも関わらず、なぜか体毛だけ濃い人がいます。薄毛の原因の1つでもある男性ホルモン。この男性ホルモンは、体毛の発育にどんな影響を与えているのでしょうか? 男性ホルモンと体毛の関係を詳しく見てみましょう。
人間の体毛には3種類の性ホルモンが関わることで、発毛される仕組みになっています。では、その3種類の性ホルモンの働きで発毛される毛についてみてみましょう。
特に3の男性ホルモンによって発毛が促される毛は、男性ホルモンの分泌が多いほど発毛が良い状態となります。となれば男性ホルモンが多い人ほど、頭髪の発毛も促されるように思いがちです。ですが、頭髪の発毛に関しては違う男性ホルモンの働きが加わることで、発毛が促されるのではなく、むしろ薄毛を促進してしまうのです。
男性ホルモンは、体毛の発毛を促進させる働きがあるにもかかわらず、薄毛や抜け毛を促進させてしまう原因にもなっています。
この男性ホルモンが関係して引き起こされてしまう薄毛や抜け毛が、AGA(男性型脱毛症)と呼ばれる薄毛です。DHTの影響を受けやすい人ほど、AGAの進行も早くなりますが、その分男性ホルモンの影響も受けやすいことで、頭髪以外の体毛の発育がよくなります。
体毛は濃いのに髪の毛が薄いという矛盾は、男性ホルモンによるものです。頭皮が薄毛となる原因は、男性ホルモンの分泌量ではなく、抜け毛の元ともなるDHTの影響を受けやすいかどうかということで決まるのです。