最新技術によるかつらは、自然に見える、装着しながらシャンプーできるなど、昔のイメージを覆す進化を遂げています。
一方で気になるのがそのお値段。最新のかつら事情と相場とは?
男性用かつらの種類
まずはご自身のライフスタイルに合ったかつら選びを。
男性、女性、医療用とかつらのも用途と種類があります。
ご自身に合うタイプのかつらを見極めることから始めましょう。
かつらの種類
かつらと一言で言ってもさまざまな種類があります。
薄毛をカバーすることはもちろん、ファッションアイテムとして使用するためのかつらもあります。
別名ウィッグとも呼ばれるもので、髪が短い場合には長くすることもできますし、その逆で短くすることもできます。
薄毛をカバーするかつらと比較しても、ウィッグは安価であるため購入しやすいというメリットがあります。
一方で医療用のかつらもあります。医療用も薄毛をカバーしてくれます。
頭皮への刺激が少なく、安心して装着できるメリットがあります。
部位や毛量
かつらは毛量を調整することができます。
例えば、50〜60%の毛の密度のかつらは少し地肌が透けてみえる程度ですが、これは50代以後の方におすすめです。
年齢と見た目のバランスで自然な感じを演出できるからです。
また、70〜80%の密度であれば、30代から40代の方におすすめです。
この密度が最もよく利用されています。
地肌が見えるのがどうしても気になるという方は90%以上の密度にすることをおすすめします。
また、毛の密度は部位によっても指定できます。
例えばフロント部分を80%、つむじ周辺を100%、その他の部位を60%とするなど全体をお好みに合わせて調整できます。
材質
かつらの材質もさまざまです。
一つは人口毛。その名の通り、人工的に作られたもので、主にアクリルやポリエステルなどの化学繊維などから作られています。
化学繊維であるため、シャンプー後のセットは非常に乾きが良く、お手入れも比較的容易に済ませることができます。
また、人の毛髪を使っているかつらもあります。
当然、人工毛に比べると自然な感じを演出できます。
カラーリングは不可ですが、熱に対してとても強く、ドライヤーやホットカーラーを使用することが可能です。
装着方法
かつらの装着方法はいくつかに大別できます。
例えば、ウィッグによる装着方法。
これは、ウィッグに付属しているウィッグネットをあらかじめ伸ばしておき、一度ウィッグネットを首までかぶります。
そして、黒い淵の部分が生え際になるようにウィッグネットを持ち上げ、髪の毛を均一に入れ込み、余ったウィッグネットは縛って先をピンで留めます。
また、両面テープでも装着します。
かつらの裏面に両面テープ貼り付け用の台座を作り、かつらと頭部とを両面テープで固定します。
また、ピンによる装着方法もあります。
かつら本体にピンを固定で取り付け、自毛を挟み込んで固定します。
このほかにも、接着剤による装着や、かつらに取り付けたジョイントと自毛をつなげる編み込み式の装着方法もあります。
販売形態
オーダーメイドか、セミオーダーか、既成品などがあり、それぞれ値段が異なりますので、自分のライフスタイルにあったタイプを選択するようにしましょう。
当然、オーダーメイドは高価になりますが、その分、自分の細部へのこだわりが反映されることになります。
男性用かつらの平均的な値段とは
平均的なかつらの値段は20〜30万円と言われています。
販売メーカーや品質、フルオーダーなどによって価格は異なりますが、10万円ほどの格安なものから、40万円〜70万円ほどの高価なもの(大手メーカーの場合)までさまざまです。
部分用のかつらは大きな差異はないようですが、全頭となると大手メーカーの方が高額になりますが、その分高度な技術と品質に期待できるのも事実です。
メンテナンス費用の相場とは
かつら本体の価格とともに、気になるのがメンテナンス費用です。
メーカーごとのサポート体制やオプションなどを合わせて検討するのがベストです。
髪の成長を演出する、自然な見た目をキープするためのメンテナンス費用は約2万5000〜5万円程度、部分かつらの場合は、自分の髪と成長を合わせる必要があるため毎月のカットも欠かせません。
経年劣化や修繕費もかかることを考慮するとスペアも必要になるため、ある程度の費用は覚悟する必要があります。
お得なサポートやサービス面にも着目
サービスやサポート体制も購入時のポイントです。
かつらの定期的なメンテナンスや補修、修繕時のスペアの貸与などを行っているメーカーもあり、大手メーカーは、定額制でのサービス・サポートを行っているところもあります。
将来にかかる費用を考え、長い目でみたときの安心感もポイントと言えるでしょう。
値段だけでは決められない
値段もさることながら、かつらを選ぶポイントとして重要なのが、質が価格にきちんと見合っているか、購入後のサービスが充実しているか、いくつかのメーカーを比較してみることをおすすめします。
長く付き合っていける、自身に合った信頼できるメーカーとの出会いで費用対効果も違ってきます。
実際に装着して、毎日を過ごしてみると、形状に対する不満や質感に対する不満など、さまざまな問題が生じる可能性があります。
その場合には、そうしたトラブルをしっかりと聞いてくれ、納得のいくサポートをしてくれるメーカーを選ぶべきです。
かつらの頭皮への影響は?
通気性が悪くなるので悪影響。外出時だけなど使用時間を最低限にして頭皮ケアをしっかりすることをおすすめです。
例えば、装着方法で接着材を利用している人は、それが毛穴を塞いでしまう原因となり、細胞が酸欠状態となってしまい、血行も悪くなります。
血行が悪くなると、髪の成長に必要な栄養が毛母細胞まで行き届かなくなり、抜け毛の原因となってしまいます。
また、夏場の装着はムレますので、熱がこもりかゆみなどが生じる場合もあります。
さらに、かつらをかぶることで圧迫感が多少はあり、それがストレスになることも十分に考えられます。